こんな疑問に答えます。
出産を終えて一息つくと、『気分転換に旅行に行きたい』と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、赤ちゃんとの長距離移動はできるのか、またどんなことに注意すればいいのか分からないですよね。
結論から言うと、赤ちゃんとの旅行は首が座る頃である3ヶ月を過ぎてからが赤ちゃんへの負担も軽く行動がしやすくなります。
とはいえ、赤ちゃんとの旅行には注意点もあるため、この記事を読んで参考にしてみてください。
赤ちゃんとの旅行は首が座る3ヶ月を過ぎてからが良い理由5つ
赤ちゃんとの旅行が3ヶ月を過ぎてからが良い理由は以下の5つ。
順に解説していきます。
首がすわっている
首が座ると安定して抱っこができるようになり、ママパパの負担が軽くなります。
宿泊先のお風呂などは自宅とは勝手が違うため、首が座る前の赤ちゃんは扱いづらいでしょう。
授乳が安定してくる
3ヶ月を過ぎると赤ちゃんの1度にミルクを飲む量が増え、間隔も空いてきます。
授乳間隔が4~5時間あると、移動の際に常にミルクのことを考えなくてもよいため、旅行をより楽しめます。
昼夜の区別ができるようになる
赤ちゃんも昼夜の区別がついてきて、昼間は活動し、夜はしっかりと眠るようになってきます。
旅行は楽しいものの、慣れない環境で疲れは気付かないうちに溜まっています。
旅行先でも夜中起きて授乳して…と寝不足になると、せっかくの旅行も楽しめなくなってしまうため、赤ちゃんも生活リズムができている3ヶ月以降の旅行が良いでしょう。
ママの身体が回復している
出産後6~8週間は産褥期といい、母体が妊娠前の状態に戻るまでの期間。
順調に回復しているように感じていても、突然の出血や発熱が起こる場合も。
旅行に行くなら妊娠前の状態まで体調が回復する生後3ヶ月頃以降にすると良いでしょう。
離乳食開始前
離乳食が始まると、「旅先での赤ちゃんの食事をどうするか」新たな悩みが発生しますが、離乳食開始前なら授乳だけです。
ミルクなら哺乳瓶や消毒薬が必要ですが、母乳なら特別な持ち物もないため身軽に旅行ができます。
新生児で旅行に行くのは特別な事情がない限り避けたほうが良い
新生児では旅行に行くのは、以下の点からできるだけ避けたほうが良いでしょう。
- 首がすわっていない
- 赤ちゃんの抵抗力が低い
- 出産後の疲れが残っている
- 生活リズムが安定していない
新生児の赤ちゃんは首が座っておらず、抱っこも安定しません。
新幹線や飛行機では突然の揺れなども起こるため、ママパパの負担は通常の旅行よりも増えてしまいます。
さらに、予防接種も始まっておらず、人混みの中に連れ出すには抵抗力が弱いため避けた方が良いでしょう。
ママ自身も産後、体力が回復しきっていません。
産後の疲れと移動の疲れ、赤ちゃんの夜間授乳の対応などでせっかくの旅行を楽しめない可能性があるため、赤ちゃんとママが落ち着く3ヶ月以降の旅行がおすすめです。
赤ちゃんとの旅行のコツを月齢別に解説
赤ちゃんとの旅行のコツを月齢別に解説していきます。
参考にしてみてください。
首すわり期(4~6か月)
生後4〜6か月は首がすわり、移動がしやすくなる時期ですが、いきなり遠方に行かず近場の宿から慣らすのが良いでしょう。
でき始めた赤ちゃんの生活リズムを崩さないため、予定を詰めすぎず、ホテルや旅館でゆっくりする時間をとりましょう。
沐浴を卒業していれば、大浴場で一緒に入浴してもOKですが、おむつが取れていないと入れない大浴場もあるため、事前に確認しておきましょう。
とはいえ、まだお風呂では寝かせたり座らせる必要があると思いますので、部屋風呂付きの客室や、家族風呂がある施設を選ぶとお風呂の負担は軽くなります。
はいはい期(7~9か月)
はいはい期の赤ちゃんは、周囲のものに興味を示すようになるので、ホテルや旅館を拠点にして、水族館や動物園などのレジャー施設に行くプランもおすすめです。
宿泊先のホテルやレストランにベビーチェアや離乳食があるか、食事の持ち込みは可能かなども事前に調べておくと安心。
はいはいで活発に動き始め、就寝中も寝返りが増える時期のため、落下の心配がない和室の宿が良いでしょう。
たっち期(10~12か月)
運動量が一段と増えるたっち期になると、テーマパークやグランピングなども充分に楽しめます。
しかし、行動範囲が広がったり自分でできることが増えたりすることで、怪我や事故の心配が増えてしまうため、部屋に誤飲しそうなものはないか、ベッドの高さは安全かなどをチェックしましょう。
この時期でも和室を選んだほうが安全です。
赤ちゃんとの旅行の宿選びのポイント
赤ちゃんと旅行する際の宿選びのポイントを6つ紹介。
赤ちゃんとの旅行を楽しめるかどうかは宿選びも重要です。
宿泊先での食事場所
宿泊先の食事場所は赤ちゃんと旅行をするうえで確認しておきたいポイントです。
旅館などで多い部屋食は周りを気にせず食べられるため、赤ちゃんが食事に飽きてしまい歩き回ったりしても気にならないですし、眠くなってもすぐに対応することができます。
まだ上手に食べられない赤ちゃんに離乳食を与える場合でも、周囲の人に汚れなどの気遣いをしなくて済む点もメリットです。
宿泊先がレストランしかない場合は、ママパパが交代で食事をし、赤ちゃんがグズり始めたら早めにレストランを出るなどして周囲の客に配慮して食事をしたほうが望ましいでしょう。
「予約時に部屋食ができる宿泊先を探すのがおすすめです。」
離乳食の有無
最近では離乳食を用意してくれる旅館も増えてきています。
ベビーフードを置いている宿もあれば、大人用の食事を取り分ける必要がある宿もあるので事前に確認しておくと良いでしょう。
子ども用にお粥を用意してくれる宿も多いです。
和室か洋室か
ハイハイを始めるなど、自由に動き回る月齢の赤ちゃんとの旅行では洋室よりも和室の方が過ごしやすいです。
和室なら靴を脱いで部屋に上がるため、汚れなどを気にせずハイハイできるほか、高さのある家具が少ないため落下の心配も少なく安全です。
赤ちゃんとの旅行は部屋で過ごす時間も多く発生するため、安心してゆっくりくつろげる部屋を選ぶと良いでしょう。
お風呂の種類と泉質
宿泊先のお風呂は主に3種類あります。
- 大浴場
- 部屋風呂
- 貸切風呂
部屋風呂や貸切風呂は家族で入れるため、ママパパが協力して赤ちゃんとの入浴ができるため負担が少なくなり安心です。
大浴場を利用する場合は、以下の点を事前に確認しておきましょう。
- オムツ着用の赤ちゃんが入れるかどうか
- ベビーバスやベビーチェアがあるかどうか
また、温泉の場合は赤ちゃんでも入れる泉質かどうかをチェックしてください。
硫黄泉や、強アルカリ性、強酸性などは刺激が強いので避けましょう。
宿泊先までのアクセス
長距離の移動は赤ちゃんも疲れてしまいます。アクセスの良さを重視して宿泊先を選ぶのも大切です。
駅から近い宿や送迎がある宿など、アクセスのしやすい宿泊先を選ぶと良いでしょう。
宿泊先近くに赤ちゃんが楽しめる施設があるか
赤ちゃんを連れての移動は大変なため、宿泊先の近くに赤ちゃんが楽しめる施設あると良いでしょう。
また、悪天候時や赤ちゃんの機嫌などで予定変更した日でも宿内で赤ちゃんと一緒に遊べるキッズルームやプレイルームなどがある宿もおすすめです。
赤ちゃんと旅行するなら『ウェルカムベビー』の宿がおすすめ
ウェルカムベビーの宿とは、ミキハウス子育て総研が認めた、赤ちゃん連れファミリーが安全に過ごせる設計やサービスが整っている宿泊施設です。
離乳食やアレルギー食に配慮していたり、ほかの宿泊客を気にせずにくつろげる部屋食や貸切風呂、オムツおしり拭きが使い放題だったりと赤ちゃん連れファミリーが旅行しやすいようなホスピタリティーが充実しています。
赤ちゃん連れ旅行のおすすめシーズン
赤ちゃんとの旅行を計画する際は、季節や天候も重要です。
赤ちゃんは暑さや寒さへの耐性が低いため、基本的に真夏や真冬は避けるのが望ましいでしょう。
お盆やお正月に帰省するときなどは、最寄りの医療機関を把握し、保険証などを持参しておくと安心です。
また、予定を組んでいても台風、大雨など悪天候の際は移動も大変ですし、赤ちゃんの体調が不安定になりやすいので旅行を辞める必要が出てくる場合もあります。
赤ちゃんと旅行するときの注意点5つ
赤ちゃんと旅行するときに抑えておきたい注意点5つです。
順に解説します。
移動手段・時間を調べる
赤ちゃんと一緒の移動は、通常の旅行よりも時間がかかることが多いため、公共交通機関や車での移動を考えている場合、乗り換えや休憩が必要な場所を事前に確認しておきましょう。
また、赤ちゃんが快適に過ごせるように、移動時間が短いルートを選ぶと負担が少なくて済みます。
飛行機や新幹線を利用する場合は、泣いてしまうことを考慮して、空港や駅の混雑する時間帯を避けるのも一つの方法です。
授乳場所をチェックしておく
旅行先や移動中に授乳が必要になることがあるため、授乳できる場所を事前にチェックしておきましょう。
サービスエリアや駅、空港などには授乳室が用意されていることが多いので、その場所を事前に確認しておくと安心。
また、外出先で急な授乳が必要になった場合に備えて、授乳ケープなども持参すると便利です。
移動中のぐずり対策をしておく
赤ちゃんは長時間同じ場所にいるとぐずってしまうことがあるため、お気に入りのおもちゃや絵本、おやつなどを準備しておくと良いでしょう。
また、赤ちゃんが退屈しないように、時々立ち上がって歩いたり、抱っこして周りの景色を見せてあげることも効果的です。
事前に旅先の小児科を調べておく
万が一、旅行先で赤ちゃんが体調を崩した場合に備えて、近くの小児科を事前に調べておきましょう。
現地の小児科の場所や診療時間、連絡先をメモしておくと安心です。
また、海外旅行の場合は医療費が高額になるケースもあるため、保健に加入しておくと良いでしょう。
余裕のあるスケジュールをたてる
赤ちゃんと一緒の旅行では何が起こるかわからないため、余裕のあるスケジュールを立てることが大切。
観光地を回る時間や移動時間にゆとりを持たせ、無理のないプランを組むことで、ストレスを感じることなく旅行を楽しむことができます。
また、赤ちゃんの体調や気分に合わせて、予定を柔軟に変更できるようにしておくと安心です。
赤ちゃんとの旅行はいつから?まとめ
赤ちゃんとの旅行は首が座り、生活リズムが安定する3ヶ月を過ぎた頃が良いでしょう。
ただし、旅行は環境の違う場所で過ごすため、疲れやすいです。
移動距離は短くし、ゆったりとスケジュールを組むなど、赤ちゃんの負担にならないような配慮をしてあげましょう。
また、宿泊先は赤ちゃんが過ごしやすくパパママの負担も軽くなる『ウェルカムベビーの宿』から探すのがおすすめ。
各宿によって、サービス内容が少しずつ変わってくるので、赤ちゃんと自身に合った宿を探してみてください。